1階が鉄筋コンクリート造りのガレージ、2、3階が木造になっているお住まいです。外壁は窯業系サイディング。
窯業系サイディングの外壁は、目地が命!この部分から雨漏りするケースがとても多いです。
かなり色褪せているのがわかりますね。屋根はコロニアル葺き(通称:カラーベスト)。軽い素材ですので地震に強いという優れものですが、定期的に塗替えや葺き替えが必要な屋根材です。
重たく、屋根に負担をかけている温水ソーラー。18年間活躍してくれましたが、今回撤去することに。
常に紫外線にさらされている屋根材。塗膜が劣化し、退色がずいぶんと進んでいます。
まずは、安全にしっかりした作業が出来るよう足場を組立て、洗浄水や塗料が飛散しないようにメッシュシートを張ります。
温水ソーラーを撤去しました。足場があるので手作業で下ろす事ができます。
目地のコーキングを打ち替えます。接着剤のような下塗り材を塗ります。
ノンブリードコーキングをしっかりと充填します。劣化したコーキングは完全撤去し、打替えします。雨水の浸入を防止する大切な部分です。
屋根や外壁は、塗装をする前に高圧洗浄機を使って汚れを洗い流します。
ついている汚れやコケなどを徹底的に落としていきます。これは塗料の密着を高める重要な作業です。
カラーベストは下から1枚1枚うろこのように張り付けられています。その隙間に塗料が入り込むと、屋根材同士がくっついて非常に危険なことになります。そこでこの【タスペーサー】という縁切り材を使用し、カラーベスト1枚1枚にコツコツと手で差し込んで隙間を確保する努力をしています。1軒に800~1000枚ぐらい使用しているんですよ!
屋根の先端(棟部分)は鉄板(板金)で出来ているので、しっかり錆止め処理を行います。
では、屋根を塗っていきます。ライオンホームの屋根塗装は、ローラー手塗りの3回塗りが基本。まずは塗料がしっかり密着するように接着剤のような下塗り材、アステックHBプライマーJY-IRを塗ります。この下塗り材には、遮熱成分が含まれています。
2回目はいよいよ色の塗料を塗っていきます。使用するのはアステックペイント社無機ハイブリッドJY-IRカラー:9101スチールグレー
①塗るだけで表面温度や室内温度を下げてくれます!②付着した汚れも雨水によりセルフクリーニング!③20年以上経過しても、光沢保持率80%!新品に葺き替えるよりも、屋根を長持ちさせることができるんです。
外壁もローラー手塗りの3回塗り。高圧洗浄の後、まずは1回目、『アステックペイント社エピテックWEプライマー』を塗ります。接着剤のような働きをし、塗料の密着を高める下塗り材です。
2回目からはカラーを塗っていきます。外壁にはアステックEC-2000F#8091 ブロークンホワイト
3回目。この時点でもう光沢が美しい。アステックはツヤツヤした光沢感が特徴です。
日が当たらない軒裏は、専用の塗料を塗ります。外壁とは違う塗料です。
雨樋もしっかり塗替えます。一般的なペンキではなく、シリコン樹脂の塗料を使用しております。外壁に合わせて耐久性の長い塗料を選ぶのがポイントです。
ひさしなどの鉄部分には、下塗としてエポキシ系錆止塗料を塗ります。
錆止めの上から2液性シリコンの仕上げ塗料を塗っていきます。